気にはなるけど自分で試すのはちょっと・・・という珍しいサービスや商品を、筆者ぴんくが体験してみる連載企画「あなたの代わりにやってみた」。第一回目です!

あなたの代わりにやってみた

今回体験するのは、読書代行サービス

読んで字のごとく、自分の代わりに本を読んでもらうサービスなんですが、読んでもらうと言っても「朗読してもらう」わけではありません。
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読書代行サービスとはざっくりまとめるとこんなもの。

依頼者の代わりに本を読み、要点をまとめたレポートもしくは読書感想文を作ってくれる

・・・う〜ん、他人がまとめた要点だけ読むのって、本を読むと言えるだろうか。

やっぱ本って自分で読まないと、ねえ?
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頬の肉が重力に負けたところで、疑問だらけの読書代行サービスを実際に体験してみました!!

読書代行の本当の意味がわかった!

今回はGoogleで「読書代行」と検索したら一番上に出てきた高木尋士さんに、『人間失格(著 太宰治)』の要約を依頼してみました。

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takagigokko.com

ホームページから依頼メールを送り、やり取りがスタート。『人間失格』の読書代行をお願いしたいと伝えると、ページ数や執筆数に応じた大体の金額を提示してくれました。

※メール本文から一部抜粋
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レポートの内容や言葉遣い、また納期などかなり柔軟に対応してくれるようです。とりあえず納期は1週間前後A4一枚、そして端的な言葉でまとめてもらえるようにお願いしました。

そして待つこと1週間・・・。
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ついにレポートが作成完了したとのメールが。振込をすれば納品してしてくれるそうなので、サービス代金の8,281円をパパーンと送金しました!

速攻きた!!

振込が完了して1時間も経たないうちにデータが添付されたメールが届きました!Word形式で納品してもらったものがこちら。
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構成は「作者の紹介」「物語の要約」「各話のあらすじ」「キーワード・名文」となっています。多くの人が一度は読んだことがある『人間失格』ですが、あらすじはもちろん、全体の流れがめちゃくちゃ掴みやすい!物語を俯瞰で捉えているイメージです。

この感じなんか懐かしいな〜と思ったらこれでした。

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キーワードを抜き出してもらっているので、この作品において何が重要なのかも一目瞭然です。まるでテスト前のノートのようにスッキリ!

※要約から一部抜粋

作者・太宰治(だざい・おさむ)
本名、津島修治(つしま しゅうじ)。1909年(明治42年)6月19日青森県生まれ。戦前から戦後にかけて活躍。代表作、『斜陽』、『走れメロス』、『津軽』など多数。1948年(昭和23年)6月13日、『人間失格』を発表したこの年に入水自殺。享年38歳。 

要約
本書は、「三つの手記」が、「はしがき」と「あとがき」に挟まれる入れ子構造となっている。語り手(私)は、はしがきで「私は、その男の写真を三葉、見たことがある」と語り始める。本文となる手記では、幼少期、中学生時代、高校生から廃人同様になるまでの様子が描かれる。あとがきにおいて、手記に登場するマダムから三葉の写真と手記を手渡された経緯が語られるという構造である。

忙しい人も、お昼を食べ終わらないうちに読み終わります。
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ここでようやくこのサービスは読書を他人まかせで楽しむものではなく、時間のない中で本の内容を理解したい人や、感想のまとめ方がわからないといった人を援助するためのサービスだったということに気づきました。

次頼むときは、恋愛参考書でも分析してもらおっかな・・・。

ちなみに・・・

読書代行は感想文課題をお願いすることもできることから、子どもの教育に良くないと叩かれることもしばしば。そんな中、利用者はどれくらいいるのか高木さんご本人にお話を伺ったところ、なんと年間で150人ほどいるそうです!

今回依頼したのは文学書でしたが、高木さんの読書代行サービスでは専門書のレポート提出なども依頼できます。そのため企業からの依頼を受けることも多々あるそう。読書代行を必要としている人は、想像以上にたくさんいるみたいです。

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