はねつき・ゲートボール・駅伝・競馬・競輪・サーキット
サッカーや野球とはまた違った魅力を漫画を通して味わってみませんか?
【はねつき】はねつくをとめ
はねつくをとめの書誌情報
- タイトル:はねつくをとめ
- 著者:唐辛子ひでゆ
- 初版発行:2011年
- ISBN:978-4537127898
はねつくをとめのあらすじ
羽子板の町、美芳野。ここではいわゆる「はねつき」はメジャーなスポーツとして親しまれてきた。
ある日主人公の尾上藤花は中学入学で学生寮を訪れた際に顔に落書きをされた少女、高尾とぶつかる。
どうやら彼女ははねつきに負けてきたところらしく、話の流れから藤花は助っ人として試合場に連れていく。
そこでいかにも上級者の雰囲気がある、奨学院村雨と試合をすることに。
本格的なはねつき競技の心得はなかった藤花だったが、元々やっていた合気道で身につけた体捌きと相手の圧力の利用法、そして強敵、村雨と戦う中で新たな境地を見出し試合に勝利。
羽つきの楽しさを知った藤花は彼女は中学校で羽つき部に入ろうとするが、彼女が入る学校の羽根つき部は活動をしていなかったのだった。
はねつくをとめのおすすめポイント
最近は国際大会での活躍も目覚しいバドミントンを題材にした作品は多いですが、本作はなんと、「羽根つき」がテーマという異色作。
とは言え、一人でバレーボールをするように羽根を捌いていく競技性の高さや独特の優雅さ、そして意外なほどの激しさなど、本気モードでやる羽根つきの楽しさと奥深さが満載です。
物語自体もなかなか王道な展開で、かつ、各キャラごとの特色がしっかりなされております。
また、ルックスはもちろん性格やプレイスタイルまで、キャラクターを通して羽つきの要素が示されているのも、おすすめポイントです。
【ゲートボール】ゲートガール
ゲートガールの書誌情報
- タイトル:ゲートガール
- 著者:ひのき一志
- 初版発行:2011年
- ISBN:978-4537127669
ゲートガールのあらすじ
色々な部活に助っ人に出るようなスポーツ万能少女、いちごは、同じく運動方面で超有名な少女であるふたばにゲートボール勝負で惨敗し、本格的に競技に取り組むことを決意する。
初めは教本を読んでの練習だったが、ちょっとスケベな「ゲートボールの神様」を名乗る老人が現れアドバイスしてくれたことでコツをつかみ、仲間も見つけて、徐々に本格的な試合へと移っていく。
しかし、ゲートボールは本来団体戦で、しかも相手への妨害も当たり前のかなりハードなルール設定でもあるため、勝利するのは簡単なことではなかった。
特に「神様」の実力は抜きん出ていたが、一方で美少女のいちごたちと「条件」付きで試合をする老人たちにも色々と重圧はかかってきて、試合は意外な方向へと流れていくのだった。
ゲートガールのおすすめポイント
今やほとんどのスポーツをテーマにした漫画が描かれているように思える中で、本作のゲートボールという題材は超異色。
しかし優れた戦略性やスリリングなゲーム性などの魅力は余すところなく描かれている上、ほぼ筋力が関係しないスポーツであるため、いちごたちのような萌え系美少女の大活躍も意外にも不自然ではなかったりと説得力もある。
作中展開も王道で、用具とある程度の場所があれば、年齢、性別に関係なく「いい感じ」にプレイでき得るスポーツの良いアピールにもなっている。
ゲートボールのスティック状の道具を使った競技は他にもあり、趣味の幅を広げるきっかけという点でも本作の一読はオススメすることができるものだ。
【競馬】THE WINNER
THE WINNERの書誌情報
- タイトル:THE WINNER
- 著者:あおきてつお
- 初版発行:1989年12月
THE WINNERのあらすじ
バイク少年である才門遼は日々公道にバイクを乗り出してはバイクライダーとして青春を満喫していた。
ある日ツーリングのさなか車道にはなんとサラブレッドが暴れており、道の邪魔になると遼はそのサラブレッドを落ち着かせ見事場を収束させる。
のちに学校行事である社会見学訪れた競馬競技場でそのサラブレッドと再会、その後、何の気なしに参加した模擬レースにて遼とそのサラブレッドはレースで優勝してしまうのである。
そのレースに感銘を受けた競馬学校の校長は遼を学校へと引き込もうとすると事から物語は展開される。
THE WINNERのおすすめポイント
本作は王道の展開で物語がはこんでいきます。
はじめは乗りこなせなかった、相棒の馬との成長、先輩にいびられレースをするも知恵と根性で切り抜けるさまは、例え競馬が題材とあっても揺るぎない熱い展開です。
また、主人公の実直かつ熱血漢の性格も、王道たるものです。
「熱い青春の漫画知らない?」と尋ねられた際は、「THE WINNER」をおすすめしてみてはいかがでしょうか?
【サーキット】頼むから静かにしてくれ
頼むから静かにしてくれの書誌情報
- タイトル:頼むから静かにしてくれ
- 著者:六田登
- 初版発行:2003年12月
- ISBN:978-4063289220
頼むから静かにしてくれのあらすじ
誰もがその速さに憧れた天才ライダーオサムは、サーキット場で事故により若くして死んでしまう。
オサムに憧れを抱く生保レディの城戸スズカもまたレーサーだった。オサムを失うと同時に生きがいもなくし、途方に暮れるスズカはオサムのヘルメットを偶然にも発見。
全ての思いを断ち切るため、オサムのヘルメットを被りレースに挑む。その最中、死んだはずのオサムの声が聞こえ、スズカのレーサーとしての人生が大きく変わる。
それは新たな伝説の始まりを予感させるものだった。
頼むから静かにしてくれのおすすめポイント
天才ライダーの声が聞こえるというファンタジー的設定もありますが、その実態は女性ライダーの成長と葛藤を描いた熱いレーサー物語です。
レースの描写もさることながら、人物の心理描写が秀逸で、心の葛藤がダイレクトに伝わってきます。
天才ライダーと彼に憧れる女性ライダーの二人をメインに話は進んでいきますが、天才技術者や双子の天才ライダーなど脇を固めるキャラクターも魅力的です。
スズカの変化は周りにどう影響を及ぼすのか、そしてなぜ声が聞こえるのか、スズカと共に天才ライダーオサムの孤独な戦いを体感してみましょう。
【駅伝】HIGER GROUND ハイアーグラウンド
HIGER GROUND ハイアーグラウンドの書誌情報
- タイトル:HIGER GROUND ハイアーグラウンド
- 著者:小幡フミオ
- 初版発行:2009年11月
- ISBN:978-4537109153
HIGER GROUND ハイアーグラウンドのあらすじ
HIGER GROUND ハイアーグラウンドは、小幡文生さんが単行本全3巻、話数全29話で描いた箱根駅伝をテーマにした漫画作品である。
小田切竜生は15年前の箱根駅伝で11人抜きという区間新記録を出してヒーローとなったものの、翌年の駅伝では怪我によって結果を残せず、以降表舞台から姿を消した。
ある時、小田切は母校の駅伝部監督を引き受けることに。
駅伝部は部員1名という廃部寸前だが、「3年以内に箱根駅伝出場」というミッションを課せられ、小田切は、策を弄して集めた初心者や問題児ばかりの素人集団を鍛え上げて箱根駅伝出場を目指す事になる。
HIGER GROUND ハイアーグラウンドのおすすめポイント
おすすめポイントは、迫力あるタッチで描かれた作画や、一人一人に感情移入できる魅力的なキャラクターが多数いる事、チームの団結からの勝利と次のステージへの挑戦という王道展開なストーリーです。
本作は連載当時、不遇な評価しか得られなかった為、いわゆる「打ち切りエンド」となってしまい、ライバル大学の二軍に勝つまでという中途半端なところで終了してしまいました。
しかしこれは、本番である箱根駅伝など様々な盛り上がり所を自分で自由に想像して楽しむ幅が広いというメリットともなっており、本作ならではの楽しみ方を出来ます。
【競輪】競輪王ゼロ
競輪王ゼロの書誌情報
- タイトル:競輪王ゼロ
- 著者:山本康人
- 初版発行:2013年11月
- ISBN:978-4537130959
競輪王ゼロのあらすじ
主人公、鞍馬鈴時は若手スター選手として、競輪界で人気を誇っていた。
しかし今や、それも昔の話。最愛の女性を失ってからは見る影もなくなり、一度も勝てない日々が続いていた。若手スター選手と呼ばれた頃の姿はとうになくなり、落ちぶれた日々を送る主人公。
そんな鞍馬には最愛の娘、ことりがいた。
鞍馬は決意する。娘のためにかつての輝きを取り戻すと。
ゼロからの再出発を誓った男が、愛娘ことりの力を借りながら、勝利を目指す王道物語。
競輪王ゼロのおすすめポイント
スター街道から転落し、見る影もないほど落ちこぼれた男が、娘のために過去の栄光を取り戻そうと奮闘していきます。
王道まっしぐらのスポ根ものであり、競輪の試合をこれでもかというくらい熱く描写しています。
競輪について丁寧な説明がなされているため、まったく詳しくない人にもオススメです。
試合を中心に描かれているため、テンポよく話は進んでいきます。
手に汗握る試合展開は見る者をあっと引き込む力があり、競輪の面白さに魅せられることでしょう。